NISAの株なのに、配当金から2割引かれていた
高配当株投資を始めるにあたり、楽天証券でNISA口座を開設。配当金の受け取り方法を 「株式数比例配分方式」にする必要があることは知っていたので、そこは正しく設定していました。
つまずいたのは、単元未満株を買い足していったときです。楽天証券の「かぶミニ」では対象外の銘柄が いくつか出てきたため調べてみると、SBI証券の「S株」なら買えることが判明。NISA口座を移すのは 手間なので、SBI証券では特定口座で買うことにしました。
このときSBI証券の受け取り方法が「株式数比例配分方式」になっていたのを見て、 SBIはNISAを開設していないし、どのみち課税されるなら銀行に直接振り込まれたほうが楽だな と考え、「銀行口座等でのお受け取り」に変更。……これが失敗でした。
NISAで非課税にできるのは「株式数比例配分方式」だけ
NISA口座で保有する国内上場株式の配当金を非課税で受け取れるのは、 株式数比例配分方式を選んでいる場合だけ。それ以外の方式だと、 NISA口座の株でも20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)が 源泉徴収されます。
さらに厄介なのが、適用されるのは配当基準日の時点で登録されている受け取り方法 だという点。あとから設定を直しても、その回の配当は取り戻せません。
そもそも受け取り方法は次の4つ。NISAで非課税になるのは一番上だけです。
| 受け取り方法 | どこに入金されるか | NISA 非課税 |
|---|---|---|
| 株式数比例配分方式 | 保有株数に応じて、各証券会社の口座へ入金 | ○ |
| 登録配当金受領口座方式 | 全銘柄の配当金を、指定した1つの銀行口座へまとめて入金 | × |
| 個別銘柄指定方式 | 銘柄ごとに指定した銀行口座へ入金 | × |
| 配当金領収証方式 | 郵送された領収証を、ゆうちょ銀行・郵便局で現金化 | × |
※ 私が選んでしまった「銀行口座等でのお受け取り」は、上の表の2番目(登録配当金受領口座方式)にあたります。
原因は「ほふり」— 設定は証券会社をまたいで共有される
証券会社ごとに別々の設定ができると思っていたのが、そもそもの勘違いでした。
上場株式の配当金の受け取り方法は、証券保管振替機構(通称「ほふり」)が 投資家1人につき1つだけ登録・管理しています。株券電子化にともない株主情報を一括管理している 組織で、各証券会社はその登録内容を共有しているにすぎません。
そのため、どこか1社で受け取り方法を変更すると、その内容がほふりを通じて 他社の口座にも自動的に反映されます。「SBI証券だけ銀行受取に」というつもりの 変更が、楽天証券のNISA口座まで巻き込んでいたのはこのためです。
気づかなければ毎回2割が消え続ける設定ミスです。 複数の証券口座を使っている方は、ぜひ確認してみてください。
本記事は個人の体験にもとづく情報提供を目的としたもので、特定の金融商品や証券会社を推奨するものではありません。 制度の内容や各社の手続き期限は変更される場合があります。実際のお手続きの際は、必ずご利用の証券会社の 最新の案内をご確認のうえ、ご自身の判断と責任において行ってください。

